ホーム >

お知らせ

「軍師官兵衛」に伴う経済効果(平成26年上半期分試算)についてを掲載しました

2014年9月12日 更新
「軍師官兵衛」に伴う経済効果(平成26年上半期分試算)について

兵庫県立大学政策科学研究所地域経済指標研究会
  1.  現在、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」が放送されているが、姫路・播磨には黒田官兵衛ゆかりの史跡が多く存在する。例えば、姫路市内には、官兵衛が生まれ育った姫路城を始め、主君小寺氏や父・職隆の居城跡、祖父・重隆や父母の廟所の他、赤松氏と戦った古戦場跡など多くの史跡が残っている。更に、播磨には三木城・佐用城、志方城など官兵衛が関わった城跡等が点在している。大河ドラマ「軍師官兵衛」の放送は、姫路・播磨と官兵衛とのかかわりを再認識する契機となり、同時に、魅力ある観光資源として多くの人々の関心を集めている。
  2.  黒田官兵衛への関心の高まりに応えるべく、姫路市では「ひめじ官兵衛プロジェクト」と銘打った観光キャンペーンが展開されており、「ひめじの黒田官兵衛大河ドラマ館」、「官兵衛の歴史館」といったパビリオンの設置、市民や地元団体によるイベント等との連携・支援、イメージキャラクター活用等による情報発信などに取り組んでいる。
  3.  秋から実施される「あいたい兵庫キャンペーン2014」においても、全国への情報発信、観光客の呼び込みが予定されている。
    こうした観光キャンペーンへの取り組みを反映し、県内外から多くの人々が黒田官兵衛関連の観光施設を訪れている。人々の活動には移動・飲食・買物・宿泊などの経済的な効果が伴う。経済効果は、観光キャンペーン時の消費活動に限らず、情報発信や歴史資源の再確認、観光地におけるふれあいなどによる姫路・播磨地域へのフレンドシップの醸成を通じた中長期的な要素もあげられようが、本調査では、「軍師官兵衛」の放送を契機とした、ひめじ官兵衛プロジェクトの期間中の観光消費を主体とした経済効果に限って推計を行った 。