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お知らせ

調査・研究プロジェクト「小地域景気動向指標」を更新しました

2012年12月20日 更新
小地域別景気動向指標 平成24年12月

兵庫県内の地域別GRP(支出側)の平成24年度の動向と平成25年度の見込
  1. 平成23年度の兵庫県経済を振り返ると、東日本大震災後の3月の落ち込みから、4月以降持ち直しがみられたが、持ち直しの動きは、高い水準の円高等に伴う輸出環境の悪化やタイの洪水の影響などから、緩やかなものにとどまった。23年度全体でみても、東日本大震災後の落ち込みがあり、そこからの回復度合いが円高・タイの洪水など厳しい環境のなか限定的であったため、前年度(22年度平均)の実質GRPに比べ、ほぼ同水準まで戻すにとどまった。
  2. 平成24年度の兵庫県経済は、欧州経済の低迷、日中摩擦の影響など外需の弱まりを受けて、生産の減少傾向が続いている。設備投資も企業収益の低迷、円高を反映した海外における生産拠点の整備などから慎重姿勢が継続。雇用・所得環境の改善が鈍いなか、エコカー補助金終了に伴う自動車販売の反動減の影響などから個人消費も弱含みとなっている。 平成24年度のGRP(実質値)も、前年度(23年度)に続き足踏みが続くと見込まれる。
    地域別には、中播磨地域の製造業集積で生産が回復するとともに、淡路において安心・安全(医療や災害対応等)を目指した基盤整備の動きを反映して成長が高めになっている。
  3. 平成25年度の兵庫県経済は、自動車補助金終了の反動減が薄れるほか、海外需要の底入れに加え、消費税率の引上げを控えた耐久消費財の購入や住宅投資が増加することが予想され、GRP(実質値)も3年ぶりにプラス幅(前年度比)が増すと見込まれる。もっとも、日中摩擦の影響の継続や電気料金値上がりなどから回復に力強さはみられない。