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研究者紹介

客員教員・研究員

細見 正樹

2015年8月17日 更新
客員研究員
hosomi.jpg 細見 正樹 Hosomi, Masaki
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【専門分野】
組織行動論、人的資源管理論、公共経営論


【プロフィール】
私は、これまで労働災害、不当労働行為、地域雇用政策など、雇用行政に長く携わってきました。仕事をしているうちに、働く人の幸福と生産性の向上は両立することができるかについて関心を持つようになりました。
最近、少子高齢化、過重労働の防止などの観点から、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス:WLB)が重要であると言われています。一方、育児休暇を取得しても周囲の従業員の負担が増えたというという声も聞かれます。そこで、私は従業員がワーク・ライフ・バランスを充実することでどのようなメリットがあるか、またどのような条件で職場レベルでWLBを実現できるか、経営学(人的資源管理論、組織行動論)の観点から研究してきました。これまで、1)家庭生活が充実することで従業員の創造性が高まること、2)育児休業制度利用者の周囲の同僚従業員は、担当職務の自由度・上司との関係次第では、制度の利用を支援するようになること、などを示しました。
今後も従業員の幸福と生産性の向上につながるトピックについて、経営と実践をつなぐ研究をするだけでなく、政策にも役立つ研究をしていきたいと思っています。

(参考論文)
1)細見正樹・関口倫紀(2013)「職場の同僚に着目したワーク・ライフ・バランス支援制度の利用促進に関連する要因の検討―地方自治体における実証分析」日本労働研究雑誌,634, 92-105.
http://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2013/06/pdf/092-105.pdf
2)M.Hosomi & T. Sekiguchi(2014) Influence of family domain on employee creativity in Japan: Role of family-to-work facilitation and work environment. Japan Social Innovation Journal,4, 34-43.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsij/4/1/4_34/_article